シャニアニ第1幕ネタバレ感想

ちょっと私にはレベルが高かったようだ…

事前情報から感じていたシャニアニとしては3DCGがそこまで完成されていないという印象ではあったけど、キャラ数が少ないし(それでも16人)きっと濃度の高いストーリーが展開されるはず…。

そう思ってシャニアニの先行上映を観てきたのですが、

正直なところ…面白くなかった…

面白くないというよりは退屈な作品だったと言うのが正確かもしれない…。

まだ4話時点での感想なのでこのあとの逆転を期待するためにここでいったん記憶のセーブをします。

つまらないと感じた理由

テンポの悪さ

まず感じたのは作品としてのテンポの悪さです。TV放送だったら1話でつらくなって観るのをやめると思います。

真乃がアイドルを一度断ってから改めてアイドルを目指すまで、色々考えているような描写が入るのですが、何もセリフやきっかけのシーンなどがなく、本当に考えているだけです。この時間はいったい何?ってなりました。

また、2話以降では各ユニットにフォーカスされる回が始まるのですが、フォーカスしているユニット以外のシーンにもちょこちょこ切り替えるせいで脱線している感があります。

時系列で並行して各ユニットの状況を伝えたいのかなと感じはするものの、その回の本筋をぶった切ってまで入れなきゃいけないのだろうか?とはとても思いました。

あとはあんまりストーリーに関係なさそうな会話(俗に言う中身のない会話)が散見していたのも気になりました。これに関してはこのあとの回で全部回収していくかもなのであまり大声では言いませんが…。

真面目なBGM

せめてこれはどうにかなったのでは?というのがBGM。

予告映像のときの真面目なピアノBGMがいつでも流れてきて全体的に重い印象でした。そんなにシリアスでもないシーンでもピアノのポーンポーンって音が鳴り響く…。これはテンポの悪さにも繋がってると思います。

もっとコミカルな劇伴とか用意してもよかったのでは…。ゲームの方は色んなBGMあるじゃんという気持ち。

真面目なBGMしか流れないのに、わかるな監督みたいなキャラを出してもあまりギャグっぽくならないというか…。結局わかるなも同じ回で使いすぎて薄味になっていたような…。

4話が個人的にまだよかったと思えるのはヒーローショー中のBGMがちゃんとヒーローショーしてたからだと思ってます。映像作品におけるBGMの重要性を感じた。

説明がほとんどない

予想以上に視聴者置いてけぼり感。

真乃がアイドルを決意した心境とかもそうだけど全体的に説明が足りなさすぎる印象を受けました。

初見のひとは確実に置いてけぼりを食らう気がしてますし、既存ファンでもアイドルたちの関係値が今どのくらいなのかわからないくらいに色々とすっとばされていたように感じました。

1話の冒頭で全員がアイドルになる前のカットが入るのに、そのあとではいきなりアイドルになっててユニットも結成されてとだいぶワープしてる。アイドルになる前のカットが入ってる分すごい跳躍してた気分。

また、いきなりお仕事のシーンとか差し込まれることが多く、芸能界の淡々とした部分だけ見させられてる感じがして感情がついてこれませんでした。

中心人物が不在

これは真乃がレッスンしかしてなくて全編を通したメインキャラがいないということもそうですが、各話ごとでも中心となる人物を立てないで話を進めているので、まるで風景を見ているようでした。

つまりは1人称視点で動いてくれる語り手ポジのキャラがいないということでしょうか。4話では果穂が特撮ヒーローに詳しいという紹介が最初にあったので、ローカルヒーロー不在のときも行動を起こしたりとなんとかメインキャラっぽかったかなという感じです。

シャニPに関しても原作よりスマートではない印象がありつつも、決して新人プロデューサーほど成長枠のあるポジションでもなく、ただの補佐キャラという感じがありました。

3DCGのデキ

他のアニメ作品や実写映画ではストーリー部分が壊滅的でも映像の美麗さや迫力で評価を受けている作品は多くあります。

シャニアニの3DCGに関しては個人的には別に悪くはないとは思っていますが、それは他の要素で挽回が可能という意味です。

そのため、セリフの無い空白部分を見せられても映像からではなかなか心が動かされにくく、「髪、バッキバキだな…」みたいなことしか考えられなくて申し訳なかったです。

その他

あとやっぱり気になったのはエンディングでしたね。挿入歌のインストって…。OVAとかライブ円盤のエンドロールみたい…。

エンディング映像も新規止め絵だけ切り替えてればまだいいのに、作中の映像を流したことで安っぽさを感じました。

よかった点

各話の挿入歌ですが、

劇場の音響がよかったです!!!

今回用にだいぶ音をいじってる感じがありこだわりを感じました。

あと櫻木真乃ちゃんと月岡恋鐘がかわいかったです。

さいごに

総評ですが、悪い部分が結構気になる作品だと個人的には感じました(あくまであくまで個人的な感想ね)

他のひとの感想も見ると、特に既存ファンは楽しんでいるようなのでよかったです。

もしかすると第2幕以降でめちゃくちゃおもしろくなる可能性がないこともないので、興味本位で見に行こうかなとは思います。

第1幕ももう1度観れば多少は評価が変わるかもしれませんが、あのテンポの悪さがもう1度のハードルを上げてる…。

せめてBGMにもっとコミカルさがあれば…。