アイマス9thツアーTOKYO公演感想

(敬称略)

今回で9thツアー最後となった東京公演の感想。

 

9周年ツアーでは来たる10周年に向けてバンバン高いハードルを立ててそれを演者が765プロとして全部超えていくようであった。

7thではタイトルである通り”みんなといっしょに”ハードルを乗り越えていった感じだったが、
その様子を錦織監督が劇場のシーンに再現したり、シンデレラ、ミリオンの後輩ができたことによって、意識してかしないでかさらなるステップアップを求められていた。

けれど、MCではいつものいままでと変わらない(年季が入った分の変化はあるが)メンバーの絡みで安心感がある。全員が上手くトークできるわけではなく、噛み噛みになったりもするが、SSA、舞浜シンデレラ、中野ミリオンと通して見ると765のひとたちは決して動じないメンタルがあるように見える。

また今回のツアーを通していままで見せたことのないメンバーの一面を見ることが出来たが、それは進行形で成長している証であると考えている。

さて、東京公演の内容ではあるが、前回の大阪名古屋と比べ出演メンバーが6人から8人に増えた。
そこで前後半4人ずつのソロパート、間に今回のツアーで参加できなかったメンバーのカバーコーナーを組み込む形でアンコール込みで36曲、両日とも4時間半を越える公演となった。
しかも東京公演ではその4時間を越える公演の間、休憩の時間が与えられなかったといういままでにない体力勝負なライブでもあったと思う。

セットリスト(【】内は2日目)

01. READY!!(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉)
02. ラムネ色 青春(今井、釘宮、原、沼倉)
03. START!!【太陽のジェラシー】
04. 私はアイドル【Vault That Borderline!】
05. キラメキ進行形【I Want】
06. おとなのはじまり【Honey Heartbeat】
07. 黎明スターライン
08. YOU往MY進!【ジェミー】
09. 迷走Mind
10. tear【自転車】
11. おもいでのはじまり【チアリングレター】
12. ALRIGHT*【何度も言えるよ】
13. Kosmos, Cosmos
14. あの日のナミダ【First Step】
15. Day of the future(中村、沼倉)
16. 9:02pm(下田、原)
17. チクタク(今井、釘宮)
18. liVE(平田、浅倉)
19. ONLY MY NOTE(中村、今井、釘宮、平田、下田、浅倉、原、沼倉)
20. 幸(滝田)【アクセルレーション(茅原)】
21. 待ち受けプリンス(中村、平田、下田、浅倉)
22. Rebellion
23. オーバーマスター【しあわせのレシピ】
24. shiny smile【初恋 ~一章 片想いの桜~】
25. キミはメロディ
26. プライヴェイト・ロードショウ【Sentimental Venus】
27. フタリの記憶【my song】
28. KisS【Princess Snow White】
29. ふたつの月【風花】
30. 恋花【ふたつの月】
31. Blue Symphony【Fate of the World】
32. 眠り姫【蒼い鳥(
M@STER VERSION)】
33. 蒼い鳥【約束】
34.
M@STERPIECE
【アンコール】
En01. 虹色ミラクル
En02. THE
IDOLM@STER

(ファミ通のライブレポを参照 http://www.famitsu.com/news/201410/05062916.html )

前半の4名は中村、下田、平田、浅倉

ソロ曲トップバッターである中村はソロコーナーの始まりと掛けてSTART!!で会場を湧かす。また、とても懐かしい曲として私はアイドルを披露。普段のライブではなかなか聴くことが出来ない曲であった。
中村のセットリストでとても驚いたことは初日と2日目で歌う曲が3曲とも全部違ったことである。2日目では2013年の冬フェスぶりにI wantを歌った。前のVault That Borderline!からの繋ぎがよく、生バンドを最大限に活かした流れで会場をわっと沸かせた。

下田はソロの2曲目に黎明スターラインを持ってきて8thライブぶりとなる魔法のウェーブを行った。3曲目には初日に亜美曲のYOU往MY進と2日目に真美曲のジェミーを披露した。YOU往MY進では観客にタオルを振るように指示。音楽ライブではよくあるタオルパフォーマンスであるが、アイマスライブで行われたことは自分の記憶では初めてであるので、いままで感じたことのなかった一体感が生まれていたように思う。また、曲の合間のMCでは千駄ヶ谷と2020年のオリンピックを関連させて滝川クリステルの物真似や、美術さんに作らせたプラカードを使ってTOKYOに決まったシーンをちからいっぱい再現していた。そのあとのメンバーのMCに飛び火するとは知ってか知らずか…。

平田迷走Mindtearとかっこいい曲から定番曲の自転車、しっとり曲のおもいでのはじまりチアリングレターを披露。MCでは名古屋公演の感想メールで中年バンドのようなトークだったと言われたり、自らお茶会と称して思ったことを次々と発言するなど、いい意味で開き直っていた。去年一年間で第一子が生まれ、産休をとっていたが、力強く凛々しくなって戻ってきたのは寧ろ母親でこその強さを手に入れたからなのかもしれない。

ソロパート前半戦最後は浅倉。大阪公演2日目でも披露されていたKosmos, Cosmosを再び披露。定番曲のALRIGHT*何度も言えるよや本人にも思い入れの強いであろうFirst Stepも初めて歌ったときより安定して歌い上げられるようになっていた。そして驚いたのは、1日目の3曲目に歌われたあの日のナミダという楽曲。この曲はDLCで配信されている新曲であった。その新曲を初披露する意図は本公演中には明確に語られなかったが、さらっと新曲を歌い上げてしまう力量は計り知れない。

前半戦が終了し、バンドメンバーが一旦休憩するとともにカバーコーナーへと突入。

東京公園では4人の曲を8人が2人ずつカバーしていくスタイルを取った。

中村沼倉が披露したDay of the futureは長谷川演じる美希のダンサブルな曲。大阪でマリオネットの心をカバーした沼倉はともかく、このダンサブルな曲に中村が出てくるとは思いもせず、また激しい振り付けをしっかりと踊っている姿にとても驚いた。
下田がカバーしたのは、9:02pmという初期アーケードの頃からあるあずさの曲である。実際に随分歌われてこなかった曲なので会場のリアクションは感じることができなかったが、逆に新鮮であり、今回のツアーでもなけれなやらなかったであろうと感じた。
やよいの曲として今井釘宮が歌ったのはチクタクであった。チクタク自体は今年の2月にSSAで仁後が披露したので記憶に新しいひとも多かったが選曲としてはまさかに感じた。しかし今井釘宮が心の中の仁後とともに歌っているチクタクは時の流れをより強く感じることができた。
livEは生きているときの辛い部分や苦しい部分を律子が歌った曲であるが、それを平田浅倉が披露。そのとき2人は律子と律子役の若林をイメージして眼鏡を掛けてステージに登場していた。

カバーコーナーは全員のONLY MY NOTEで締められる。
その後高木社長が登場し両日ともシークレットゲストが登場するのだが…。

初日には社長が空、花、光と歌ってきてまだ歌ってない曲があるということを示唆して滝田樹里が登場しを歌った。MCでは千秋楽詐欺ではなく、その後にゲストとして呼ばれたということを口にしていた。

2日目ではとあるトップアイドルから765のメンバーのステージに立ちたいという要望が~という社長の話からOFAの新キャラクター玲音役の茅原実里がアイマスのステージに初登場した。その時の会場の熱気は沸点を軽々と飛び越え、まさにオーバーランクなパフォーマンスであった。

そのあとMC、バンドメンバー紹介、待ち受けプリンスときてからソロパートの後半へ

後半のメンバーは沼倉、釘宮、原、今井の順番である。

沼倉のソロパートはRebellionから始まり、ゲスト登場から待ち受けプリンスまでで盛り上がってた会場の空気をそのまま保ちつつ見事にRebellion空間へ引き込んだ。会場が赤に染まるときの光景を沼倉は魔法をかけたのだと表現。オーバーマスターではひたすらに高みを目指していた頃の響の純粋なるかっこよさを、しあわせのレシピではおたまを使って楽器を叩いたり、ハートマークを作ったりとかわいさを最大限に演出していた。両日とも3曲目では思いもよらない選曲であり、初日のshiny smileでは自分がピンポイントで聴きたかった曲であったし、2日目の初恋は全5章ある内の1章を披露したりと沼倉の器用さにも計り知れないところがあった。

釘宮は1曲目をキミはメロディから始めるセットリスト。この曲もまた懐かしさを感じずにはいられない。やはり人気なのかカリスマなのか、会場の気持ちがアイドルアイドルしたものになるのはこのひとが一番感じる。しかし1曲目を歌うだけでかなり苦しそうであり、もともと訳者だったのにアイドルに関わるとは思ってもみなかったと本人も言っている通り、アイドルとしての訓練を多く積んできているわけではなかった。が、それでもここ1年の水瀬伊織としての稼働率が高いのはやはり嬉しい。継続のフタリの記憶my songといった聴かせる曲もしっかり歌えているのだからやはり彼女はアイドルなのだろう。

のソロ曲は風花恋花や新曲のふたつの月等、歌唱力を求める曲が多い分、そのような曲に偏りやすい傾向にあるが、今回のツアーではKisSPrincess Snow White、名古屋公演でのふるふるフューチャー☆やNext Lifeと実に多彩で多才な顔を見ることができた。もちろんゆったりめな曲のほうも以前に増してしっかりと歌いきれているのがよくわかる。風花ラストの16拍ロングトーンのように魅せる歌い方も上達しているのだろう。

なんといっても9thツアーといえば今井麻美である。下田の麻美とともに大阪、名古屋、東京の全会場に参加し、どの会場でも現在の765としての成長したパフォーマンスを見せつけた。普段激しい振り付けの少ない今井であるが、Blue SymphonyFate of the Worldではステージの隅から隅を駆け回り、隠された体力を見せつけた。蒼い鳥では初日にアニメ版、2日目にCD版と、本人がどうしたいかをそのままぶつけてきた結果が少なくとも一人のファンには響いた。それを実現させられる生バンドとの連携も重要であったと思う。そして2日目のソロパート最後に歌った約束。最初は普段通り今井のみで歌唱していたのだが、Cメロ辺りから他のメンバーの影が見え、途中から今井を除くメンバーでサビを合唱。ラストで今井が続けて歌うつもりだったのだろうが、感極まって本当に声が出なくなる。そんな今井をメンバーが引き続き歌うことで全力フォロー。そんなアニメの演出を再現し会場から涙の声が聞こえてきた。このような再現で会場の心を極限まで震え上がらせることができたのは、なによりいままでの積み重ねがあったからであり、これぞ765プロなのであろうというものを感じた。

最後にはM@STERPIECEを会場全体で合唱し、会場一体が感動でまきこまれた。

アンコールでは今ツアーで初披露の虹色ミラクル
定番のTHE IDOLM@SERで締められた。

余談ではあるが、虹色ミラクルのCメロの歌詞

ああ伝えよう たくさんのキミに
Thank you!
数え切れないライトは
ああ励ましのエールの虹さ
ありがとう! 大好きさ!
もう ずう~っと!!

この部分を聴くと東京でのライブのシーンが思い出されて心にくるものがある…。

9thツアーの東京公演2日目はゲストの茅原実里が全て持っていくかと思いきや、結果としてそんなことは全くなく、やはり765プロは無敵!アイマス最高!という思いでいっぱいになった。

だが、最後の高木社長の言葉で、「プロデュース業はみんなで楽しくやるだけじゃ足りない。もっと己を磨けよ。特に765以外のアイドルもプロデュースして経験を増やせよ。」のようなニュアンス(あくまで自己解釈)の発言していた。
いつもとは違った甘さだけではない言葉。これにはどのような意図があるのだろうか。
劇場版がひと段落つきそうな段階で765プロの次のプロジェクトが発表されなかった今回を通して、765プロは、アイマスはどうなっていくのだろうか。(完)

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ということで今回は真面目な文章で書いてみましたがいかがだったでしょうか?

それにしても9th公演すごかったですねー。
最初発表されたときは1万人キャパの会場を6人やら8人やらで回すというものでしたから1人1人にすごい負担がかけられてそうだと思いましたが、そんな重圧も押しのけてしまった765組は本当にすごいなーと思いました。最終公演の今井さんが急に気が抜けたのもそれまでそんな重圧に必死に戦ってきた反動からなのかなーと感じ、今この場で再び拍手したい気持ちですw
9thツアーのMCで中村さんと今井さんは9周年が折り返し地点だといいね。や、何十年後も春香は17歳だから。とまだまだ続けていきたい気持ちはなんとなく感じることが出来ました。そこで来年はアーケード稼働から10周年を迎え、いつ発売かはわかりませんがPS4でもアイマスのタイトルゲームが出ることだけは発表されています。なので、765プロの物語でもしばらくは持つのだと思います。しかし、この先アイマスのコンテンツをほんとに何十年も続けていくのであれば、アイマスの他のタイトルであるシンデレラやミリオン、ディアリースターズやSideMなんかの成長も不可避なのでしょう。そこまで会社もファンも続けていく気があるのかどうか今現在ではわかりませんが、ファンの側に続けていく意思があるならば、それらの派生タイトルも応援して意志を見せてくれ。とそういうことを高木社長は言っていたのではないか…?やっぱり違いますかねー…?
どっちにしろ今回の東京公演でこれからもアイマスですよ、アイマス。となったのは間違いないので、シンデレラの2ndライブやミリオンのイベントにも行きたいですね(´▽`)

おしまいです(*・ω・)ノ。