どうも、せつ(@tatitutetotato)です。
ミリシタの2周年イベントが落ち着いてみなさん余裕ができたのでしょう。
「無課金でも担当アイドルの愛は誰にも負けない」と言った主張が話題になりました。どこの誰が言ったとかは決して存じ上げしておりませんが。全然存じ上げてないですからね。
ゲームや課金額に対して負い目を感じているひとを鼓舞するつもりで発言したのだとは思いますが、そんな無課金を強調した主張に対して反論の意見がありました。
反論意見としては
- 無課金が愛を語るな
- コンテンツにお金を落とさないで偉そうなことを言うな
- 無課金価値なし敗北者
みたいな感じです。こんなにひどい言い方じゃなかったと思います。
特にコンテンツの存続云々については一度GREE版がサービス終了してるミリオンライブなのでナイーブな話題でもあります。
あとはもとの発言者の「課金額でマウント取るやつほんまキショイ」みたいな空気も反論を買った要因だと思います。こんなにひどい言い方もしてなかったと思います。
担当愛とはなんなのか
今回出てきた「担当アイドルへの愛」とやらがなんなのかという話。
正直言って愛という無形のもので語られても比較のしようがないのでアレです。しゅーきょーせんそーてきな?
さらに、他人と比較する時点で愛以外の要素(課金学とかプレイ時間だとか)が絡み合ってしまうので純粋な愛ではなくなるとも思いました。
つまり、愛はみんなのこころの中にあればそれでいい。ということです。閉園。
企業貢献度で比べてみると
では、愛の代わりに企業への貢献度で比較してみたいと思います。
反論側(課金者)の意見では「コンテンツを続けるために必要なのがユーザーからの課金。なので課金を一切しない人間はコンテンツに対して意見を言う資格はない。自害しろランサー」ということ。よくわかる。たぶんこれもここまで酷い言い方ではなかったはず。
もちろん企業としても基本プレイ無料は新規の呼び込みを狙ってやっているだけであり、無料で釣られたユーザーの中から課金プレイヤーが育っていくのを期待しているわけです。
なので、ずっと無課金で遊んでほしいわけではないですし、長々と無課金を貫いたうえで文句を言ってくる相手は厄介だなとも思っているはずです。
そういう意味では月に数万〜数十万円課金しているプレイヤーのほうが貢献度が高いように見えますし、偉い(エラい)ようにも見えますね。
無課金プレイヤーは無価値なのか
そうしたら、無課金プレイヤーは課金者側の主張通り無価値な存在なのだろうか。貢献度は0なのか。
確かに実質的な貢献度としては無課金は貢献度0でしょうし無価値であるとも見なされます。さっさといなくなってほしいと思われても仕方がないでしょう。たぶんそこまで思われていないですが。
しかし、広告媒体という意味では無課金でも立派に貢献できる可能性がある。むしろ課金マウントをしているひとよりも数倍、十数倍価値を生み出せる可能性があります。
企業は広告媒体を用意することで新規プレイーヤーを募り集金していくわけで、ミリシタが「180回ガシャ無料〜♪」という効果があるのかないのかわからないCMを打つのも新規でひとを呼ぶほうが最終的には儲かるからです。
ミリシタの話をしているのに例えが悪くて申し訳ないですが、中居正広(なかいくん)さん。
中居くんさんは十中八九デレステに課金はしていないはず。もしかしたらアプリをダウンロードすらしていないかもしれない。無課金プレイヤーどころかプレイヤーですらないし、課金するどころか課金される立場にいます。(課金してたら全速力で謝ります)
しかし、中居くんさんの影響でアイマスを1ミリも知らなかった中居くんガールズたちがデレステを始め、よくわからないまま課金までしてくれたという話を聞きます。
仮に中居くんガールズ1000人が3000円ずつ課金してくれたとしたら300万円の売り上げ貢献をしているわけであり、中居くん1人で廃課金者(せいぜい月100万円くらい?)を越す結果になります。(継続的に課金する課金勢と違って中居くんガールズが毎月課金してくれる保証はないけど)
なので、貢献度という観点から見れば課金額が多いというだけでは決してマウントを取ることはできないのです。無課金でも無価値ではない可能性あり。
GREE版の失敗
そもそもGREE版ミリオンライブがサービスを畳んだ要因としては課金プレイヤーが少ない以前にアクティブユーザーが足りなかったからでもあります。
分母が少ないのに一部の廃課金者がどれだけがんばっても雀の涙というのがあります。
上位の廃課金者からたっぷり恩恵を受けて成り立っているネットゲームもたくさんありますが、ミリオンライブは廃課金がリミッターを外してもたかが知れてる安心設計でした。天井9万円は安心。
ソーシャルゲームの集金は縦(1人あたりの課金額)と横(課金者の総数)の掛け算であるが、縦の軸を増やすより横の軸を増やすほうが1人あたりの負担(課金額)を抑えめにできるし、現実的に課金者の数のほうが増やしやすいです。
あと、個人的な感想としてはミリオンライブはもともと内向的なイメージがありました。プレイヤーはともかく、公式もあまり対外的なキャンペーンを撃つようなことはしませんでした。
現在のように外へ外へとがんばってアピールするようになったのはミリシタになってからかな…。悲しいけどゲームは中身よりも売り方なのかもしれない。
まとめ
実際貢献しているのは課金勢の方々ですが、別に無課金だからって無価値ではないよというお話でした。
逆に言えば新規のプレイヤーを引き寄せられる情熱を持っているのであれば愛と言ってもいいのかもしれません。
どちらにせよ愛に大小を見出そうとしたらひとは終わりのない争いを始めるのでやめておきましょう…。(そっと筆をおろす)
アプリゲーム(ソーシャルゲーム)の月額課金について
ここからはおまけ。
なんでアプリゲームって月額課金(サブスクリプション)を進めていかないんでしょうね?という疑問。
ミリシタの場合であればクレカ支払い限定で毎月1000円の支払いで有償ジュエル1000円分(800個)と残り無償ジュエル(1700個)、合計2500個分のジュエルを売るとか…。
月1000円なら無課金ユーザーも気軽に手を出そうとするだろうし、クレカ限定にすれば安定して集金がしやすくなるだろうし、プリペイドカード派もクレカ沼にハメられそうなのに…。
仮にアクティブ無課金の1万人が月に1000円を払い続けるだけでも1000万円集金でき、廃課金に頼らない運営ができるわけです。(ミリシタはもともと廃課金に頼ったゲームではなさそうだけど)
まあ、運営側が思いつかないわけもない発想なので、なにかと制約が多いのか実は明らかなデメリットがあるのかって話だとは思います。(しろーと意見でした)