2020年4月27日、YouTubeにアップしていた動画が著作権侵害の申し立てにより削除されました。
↓この動画です。
シャイニーカラーズ(シャニマス)2周年メドレー【28曲】 https://t.co/xv6RVpVuyc
今回はDJ MIXというよりは楽曲振り返り的な感じです。
曲順はライブを妄想しながら並べました。#祝シャニマス— せつ&P (@tatitutetotato) 2020年4月12日
飛んでも閲覧できないので注意。
正直、著作権に関しては色々と見過ごしてもらってる都合上なにも言いたくないのですが、YouTubeに限っては音源の使用は特に問題ないものだと思っておりました。
しかし、今回動画を削除され、改めて利用権利などを調べてみると、
問題がないというのは勘違いだったことがわかってきました。
今回はレーベル会社ランティス(バンダイナムコアーツ)を例とした内容です。
著作権と原盤権
自分の把握している範囲で著作権についておさらいをすると、
音楽の著作権(楽曲の権利)はほとんどがJASRACで管理されており、ランティスの楽曲についてもあてはまります。
そしてYouTubeはJASRACから許諾の手続きを取り、JASRAC管理楽曲の使用ができるようになっています。
しかし、JASRACと契約をして許されるのは楽曲の演奏権(弾いてみた)とか歌ってみたとかそういうところであり、原曲をそのまま使用していいとは許可されていません。
そして、権利のある原曲をそのまま動画で使用するには、音源製作者であるレーベル会社(つまりランティス)の許諾を得る必要があります。
レコード会社が持っているのが原盤権(原曲の権利)という著作隣接権というやつです。
使用を許可しているライセンス所持者
著作権と原盤権で権利者が違うというのはもともと自分も理解していました。
ただ、今回勘違いをした理由に「YouTube に使用を許可しているライセンス所持者」というワードの影響がありました。
YouTubeのアイマス関連の動画で詳細を見ると、下のほうに「YouTube に使用を許可しているライセンス所持者 Lantis Company, Limited (Lantisの代理)」という項目が出ることがあります。
この表記については、YouTubeが自動で音源を認識してタグ付けをしていくのですが、
これを見て自分は「ランティスはYouTube動画に自社音源の使用を許可している」と思ったわけです。
実際に「YouTube に使用を許可しているライセンス所持者」について調べてみても
対象となる楽曲が公式動画やユーザー制作の動画に使用されること、およびそれらの動画が YouTube で獲得した収益の分配を受けることに同意した、楽曲の著作権所有者です。
と説明されているので、収益化はできないけど使用OKと解釈してしまいました。
許諾してるわけではなかった
しかし、ヨルシカという音楽グループのサイトにはライセンス所持者についてこのように書かれていました。
また各動画のコメントにて勘違いされているような書き込みが多かった為、お伝えさせていただきますが、
概要欄にある「YouTube に使用を許可しているライセンス所持者」として掲載されているものは、
こちら側がコンテンツ登録を行った際に自動判別で表示されるものであり、
この表記があるから動画利用を許諾している、というわけではございませんのでご理解の程、お願い致します。
(参考)【ヨルシカ】楽曲の無断転載動画について(公式サイト)
無断転載についてのルールについて説明したものですが、
つまり、公式の権利者が音源の使用を許可していないパターンがあるということを知りました。
たぶん、公式の動画で利用するために登録をする必要があったとかそういった理由なのだろう。
ランティスの動画サイト使用について
「YouTube に使用を許可しているライセンス所持者」と表記されるからといって、YouTube動画で音源を使用していいとは限らないということをようやく理解し、
そしたらランティスはどうなんだと調べてみたところ、
公式サイトの「音源・楽曲の使用に関して」のページでは、
以下を利用目的とする音源使用につきましては、お断りしております。
・YouTube等の動画投稿、共有サイトにおける個人使用。
と記載されており、ランティスに関しても音源の動画使用を許諾していたわけではないことがわかりました。
つまり、YouTubeでも音源の無断使用は許諾されていませんでした。
さいごに
著作権云々については収益目的でなければ大丈夫〜とか、YouTubeなら大丈夫〜とかついつい思いがちになりますが、
駄目なものは駄目でした。現に動画を削除されました。
ただ、今回動画を削除されてなかったら権利を許諾していないことにも気づかずじまいだったのでよかったかなとは思います。
一部公式でSNSや動画サイトの音源使用を許可しているアーティストなどもおりますので、実際に使用していいか気になる場合はネットで調べてみてください。
さいごに、
この記事ではあくまで権利者が音源に対して使用を許諾しているのかというものを紹介したものであり、権利音源を利用して動画を作成していいかわるいかという主題ではないことをご了承ください。