今回のあらすじ、dアニメストアで配信が始まったデジモンアドベンチャー tri.を観ました。
あの悪名高いデジモンアドベンチャーtriがdアニメストアで配信始まってて震えてる pic.twitter.com/n597pQEtCQ
— セツ&ウラーラ (@tatitutetotato) May 5, 2021
dアニメの他にネトフリでも配信されてるとかされてないとか。
いちおう作品の説明をすると、 デジモンtri.は八神太一たちが高校生になったときのお話。2020年のラスエボ(LAST EVOLUTION 絆)のときにtriを有料配信で観ようか迷ったのですが、レビューの内容が悪くてお金を払ってまではいいかなとなったためこの機会となりました。
実際に見てみると、思ってたほど酷いわけではなく、とはいえ、劇場でお金を払ってまで観たかった作品でもなかったなという感じでした。
章ごとの感想
第1章
- Butter-Flyのtri.バージョンは悪くなかった
- 6章あるうちの1章目とはいえ導入が長すぎる(アグモンが出てくるのが遅い)
- 向こう見ずな少年時代と周りのことを考えるようになった青年時代との対比が描かれてる?
- 1時間30分もかける尺ではなかったような気がしたけど噂ほど酷いデキではない?
- 清涼飲料水のCMに田所あずささんが出てた(個人的な感想)
おそらく、当時の視聴者としては、「期待して観たらそこまでおもしろい展開ではなかったけどまだ1章だから今後盛り上がるんじゃない?」という感じだったろうな。勝手な推測だけど。
第2章
- Butter-Flyのtri.バージョンは悪くなかった(2度目)
- 大江戸温泉物語が過疎り過ぎててうらやましい
- 丈とミミをメインにヒューマンドラマ感が出ててよかった
第2章は大人になっていく過程の葛藤や周りの人間との付き合い方みたいなところにフォーカスされていて素直な感想としておもしろかったです。メイクーモンに逆らえないレオモンパパがよかったですね。
第3章
- パタモン…お前…
- 別れの寂しさがあった
- ヘラクルカブテリモンの演技がアツかった
感染したりリブートしたりと悲しい展開が多い章でした。ラスエボ的な泣ける展開だったけど、人間側としてはリブートが始まってから急に状況を知らされるのであまり悩めるシーンでもなかった感じ。その後デジタルワールドに行く展開になったからか他の章よりも長かった。(2時間くらい)
第4章
- keep on(ED)のtri.バージョンのアレンジがよかった
第5章
- 怪談話に怯える大和がよかったですね
第6章
- あー、うん
全体の感想
ここから下も個人の感想です。
4〜6章の感想でお察しですが、個人的には2章,3章がピークでした。4章以降で最後の方までデジモンたちの記憶を消しておく必要性があまり感じられなかったなと思うのと、各陣営の目的が世界を滅ぼすとか調和を保つだとかでなかなかにピンときませんでした。(今までもそんな感じだったけどもっとわかりやすかった気がする)
高校生になった子供たちが色々な悩みと戦いながら答えを見つけていく部分はテレビ版にも通じるところがあり、その悩みの結論がメイクーモンを倒すという落とし所にしたのも個人的にはありかなとは思いました。新キャラの望月も邪魔でもなく空気でもなくといった感じでした。
決定的に酷いなと思ったのは進化バンクが長すぎること。劇場でスキップなしで観てたら苦痛だったろう。それにButter-Flyの使いすぎもなんなんだか…。
02キャラの扱いは噂通り酷かった。情報を徹底管理って言われても同じ学年のタケルとかヒカリが普通に暮らしててそんなことある?
姫ちゃん(姫川)の扱いもなかなかに雑でしたね(笑)
とはいえ、テレビ版を観るような感覚であれば観るのは大丈夫でした。
どこがひどいのか?
さて本題です。
個人的にはそこまでそこまで酷評を受ける作品ではなかったと思いましたが、検索候補で「デジモン tri ひどい」なんて出てくるくらいにはネットの評判はよくないです。
なので、酷評を受けている理由はなんなのか他のレビューを取り上げながら考えていきます。
パートナーデジモン達の記憶は消えているはずなのにそれを無視するかのような言動が非常に多い
それは感じました。特に4章が終わってからは記憶がない設定が上手く活用されていないように感じ、6章で記憶を復元するときにいい音楽をかけて涙を誘っとけ感はありました。
それに、リブートをいちばん願っていた姫川が行方不明になっただけなので設定だけが彷徨っていた感じがすごかったです。
仲間のデジモンを殺す殺さないといったシーンが延々としてるこの作品で02のインペリアルドラモンかもしれない存在をあっさり殺してしまう場面はさすがに苦笑いするしかなかった
確かに…。他にも細かい指摘がすごく多くて、いかに自分が何も考えずにこの作品を観ていたかがわかります。
最後の決断も結果的にそうするしかなく、能動的に選んだとは言えない状況だった
最後に倒すという決断をしたというのが大人なんだぜ〜みたいな風にしたかったのだろう。したかったのだろう…。
オメガモンのフォームチェンジがなんの意味もなかった
確かにフォームチェンジ前から優勢だったのに、フォームチェンジして奇跡の力でメイクーモンを助ける展開に期待してたひとはがっかりしたんでしょうね。
さいごに
自分はデジモン初期と02を最近いっき見した程度の存在なのであまり落胆はしませんでしたが、子供の頃に観た記憶を引き継いでtri.を観たら後味の悪さにモヤモヤするのでしょうね。
あとは設定に矛盾や無駄が多いのとテンポの悪さのせいで作品としてのおもしろさが保てていなかったというのも感じます。
とはいえ、倍速機能を使えばテンポの悪さを無視して最後まで観ることができたので、レビューサイトのように評価をつけるとするなら星3くらいです。
いちおうラスエボで光子郎がデジタルゲートを手動で開けられるようになった経緯についても(最後にちょろっとだけ)語られてたりするので、よっぽど無理でないひと以外は一度観てみるのもいいかもしれないですね。
デジモンが好きなひとなら観れると思うけど、デジモンが好きなひとは観れないと思う。(哲学)