2022年3月に公開されたブルーサーマルというアニメ映画を観ました。
ブルーサーマルというやつ観にきた pic.twitter.com/GHDcKeVLsA
— せつ&P (@tatitutetotato) March 5, 2022
今回もツイッターでたまたま知ってなにも知らずに観に行くというムーブ。ただ観覧前にマンガが原作という情報だけは入れました。
あらすじを紹介すると、長崎から東京の大学に入った主人公都留たまき(つるたま)が不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまい示談の条件として青学の柱になるというお話。
ちなみにブルーサーマルとは青空の日に見られる(肉眼では見えない)サーマル(上昇気流)ということらしいです。
個人的な感想としては好きか好きじゃないかといえば好きだけど記憶に残るかと言われたらあんまり記憶に残らない作品というやや否定的な意見です。
ここからはネタバレとネガティブな感想もありますのでご注意ください。
感想
よかったところ
ブルーサーマルは航空部という大学の部活動がテーマで、甘酸っぱいというより汗酸っぱそうな体育会系もの。にもかかわらずマンガ的な派手な表現がないため、ガチな部活動の空気感が伝わってくる作品でした。エンタメ作品というよりはドキュメンタリー作品に近い感覚で観てました。
そんな派手ではない(つまり地味な)作風にアクセントを入れてくれていたのが主人公つるたまの明るさと方言とコミカルな表情でした。空知先輩と喧嘩をするときやライバル校の羽鳥との兼ね合いはいちばん心が和むシーンです。
あとは一般のひとに馴染みのない航空部でライバル校が登場することによりなんとかスポ根っぽい路線になっていたのもよかったです。お姉ちゃんが出てきたあたりでガルパンっぽさを勝手に感じていました。
微妙に感じたところ
テーマを作品に昇華させているところや雰囲気も嫌いではないのですが、1本の映画作品としてみるとあまり評価は高くないです。
原作がある作品にありがちなのか、1つの作品というよりは複数の短編をまとめただけの総集編のような編集で、展開の仕方が急な割には各要素の掘り下げが足りてないように感じます。例えると、ミニ蕎麦とミニうどんとミニラーメンを順番に食べて結局なにを食べたか記憶に残らないみたいなアレです。
深掘りをしようとするとさらに時間が延びてしまうし、かといって特に重要な役割を果たしていなかった同級生や先輩を何かの都合でカットできなかったとかなのでしょう。
まとめ
いい作品だったけどなにかが足りない。そんな感じの映画でした。
原作がある作品だと〇〇編だけに絞って映画化するとか、◯部作で山場ごとに区切る方法のほうがいいんでしょうね。
あと望田薫先輩(cv高橋李依)、wikiの登場人物に出てこなかったけどオリジナルキャラだったっぽい?