2018年の10月31日に一迅社から出ている雑誌「Febri」で連載している「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ ブランニューソング」のコミックス(単行本)が発売されました。
詳しくはアイマスの公式ブログで
以下感想文です。(ネタバレも含みます)
THEATER DAYSの物語
タイトルにもついていますが、完全にシアターデイズ準拠のお話です。
ゲッサン版やBlooming Clover(電撃版)というミリシタ開始前から連載している作品とは違い、39プロジェクトが登場します。
なのでミリシタから始めたひとにはとっかかりやすい作品だなと思いましたし、39プロジェクトで始動する作品も初めて読むので、自分としても新たな物語の風を感じました。
39プロジェクト始動まで半年
自分がつよい印象を持ったのは第1話の設定です。
初期メンバーがシアターに配属されてから最後のメンバーが来て39人が揃うまでに半年が経っていました。
そのため、1話の時点で彼女らはまだアイドルとして登場すらしていません。
ミリシタのゲーム内ではメンバー集めの部分は39人バラバラのメモリアルコミュで補完されていたので時系列がまったくわかりませんでした。
確かに39人の優秀な逸材を集めようとすると1週間やそこらじゃ無理でしょう。
メモリアルコミュでもスカウトマン(プロデューサー)は連日のオーディションだけでなく、北海道から福岡まで飛び回りながらスカウトしていました。
そうした背景から、始動までに半年がかかるというのは妥当だとも感じました。(むしろよく半年で揃ったなという気持ちもある)
しかし、初期アイドルマスター(アーケードとかXbox版)が1年で結果を出せと言われる世界であったために、半年も消費してしまったのか…という想いも拭えないでいます。
馬場このみさん(24)の半年は1/48の感覚なのでしょうが、周防桃子(11)の半年は1/22なのでだいぶ貴重なはずです。
プロジェクトが始まらないという焦りの気持ちも感じられてとても印象のつよい1話でした。
七尾百合子が主人公
アイキャッチ画像(タイトル下の画像)からもわかるかと思いますが、
Brand New Songは七尾百合子(15)が主人公の作品です。
百合子が主人公なことで、心理描写が多いです。(もちろん空想も多い)
また、表情もコロコロ変わるキャラで、その度に何を考えているかが顔に出ているのがおもしろいです。
心理描写も多く、表情だけでも思考を表現しやすい彼女は、きっと漫画家からすれば転がしやすいタイプのキャラなのでしょう。わかります。
それに、アイドルとしての基礎能力が最初から優れていないというのも成長段階を魅せることができ、主人公にしやすいキャラの特徴です。
個人的な余談ですが、2話の扉絵はけしからんセンサーが発動しました。
別属性どうしのユニット
主人公の百合子は桃子、このみと3人でユニットを組んでこけら落とし公演に臨みます。
ゲーム内メモリアルコミュ3話のこけら落とし公演の補完にもなりました。
百合子、桃子、このみはミリシタの属性で言えばPrincess、Fairy、Angelと綺麗に分かれています。
属性がどうだという話もないですし、そもそもマンガ内でまだ属性についても言及されていませんが…。
年齢も15、11、24でなんかバランスがよさそうなそうでもないような感じです。
自分は、個人でユニットを組むときにバランスの取れたメンバーにすることがよくあるので今回の3人の組み合わせは好印象です。
身長も…身長もいい感じですしね…(震え)
初ソロ曲がMS曲
第3話のこけら落とし公演のあとに2ヶ月が経ち
第4話からソロ曲をもらえることが決まりました。
ソロ曲をもらえるのは順番ということで
まずは七尾百合子、周防桃子、春日未来、白石紬、豊川風花の5人がソロ曲をもらいました。
このマンガでびっくりしたのは初めてもらえるソロ曲がM@STER SPARKLEの曲ということだったんですよね。
最初、5人の関連が分からず、「ミリシタだと桃子と風花の曲はまだ実装されてないよな…」なんて思ってました。
紬が「瑠璃色金魚と花菖蒲」を歌うのは必然として、百合子が「地球儀にない国」の話をしだしたときにやっとM@STER SPARKLE01の5人ということに気がつきました。
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 01 (特典なし)
(第5話の最後で「次はMS02の5人じゃないんかーい」というツッコミもしましたが…)
「地球儀にない国」は歌詞にまつわるエピソードもありましたが、これは百合子じゃないとできないお話だったろうなというところも含めてよかったです。
なにはともあれM@STER SPARKLEの曲を最初のソロ曲に持ってくるという予想もしていない展開もあり、今後もどんな予想外が待っているのか目が離せなくなりました。
(最初に「ローリング△さんかく」を渡されたらそりゃ桃子先輩も困惑するだろうよ)
さいごに
ミリオンBNSはいつもの劇場のお話のようでいて、まったく新しいストーリーだと感じました。
昔からのファンが持っている固定概念を逆手に取った話の展開も読んでて飽きが来ないです。
あと個人的には絵も好みです。
雑誌で読んでるわけではないのですが、雑誌だと全ページカラーで掲載してるんですか?って思うほどのチカラの入りっぷり。
「瑠璃色金魚と花菖蒲」の最初のシーンも観客席にまで緊張感(重圧)が伝わってくる描き方がすごかったです。
さきほどもまた感想ありがとうございます…!ミリオンスターズのライブはアイマス8thツアーのゲストからはじまりSSA、それから1stからもぜんぶ観てます!自分が体験した感動を漫画でも少しでも多く伝えられるよう意識して…おります…!
— ima (@ima8765) 2018年11月1日
2巻か3巻で百合子、桃子、このみのオリジナル楽曲のCDがつかないかなー。
1巻のCDは…ごめんなさい。なんなん?って感じでした。