『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』の感想です。
きちゃった pic.twitter.com/3ha93Xvc85
— セツ&ウラーラ (@tatitutetotato) October 30, 2021
数年ぶりに立川に来たついでに当日から公開が開始されてた当作品のちょうどいい時間帯があったのでチケットを取りました。極上爆音上映はいいぞ。
ここから先はネタバレも含みます。
アスナ視点のアインクラッド
映像作品としてはすばらしいのひとこと。
プログレッシブは小説の2巻まで読んだ記憶がありますが、映画版ではアスナ目線で語られるということと劇場版オリジナルキャラのミトが登場するということは当日知りました。
アスナ視点で話が進むというのは結構おもしろい試みで、キリトのときとは別視点の苦悩がみられてよかったです。
キリトの場合は俺TUEEEなので命の心配はそこまでなくむしろ楽しむ余裕もありましたが、強者故に弱者を助けないといけないという責任感やそれでも弱者を助けられなかったときの無力感みたいな悩みがあったのだと思います。
それに比べてアスナの場合は息抜き感覚でログインをしたなにも知らない世界でいきなり死を突きつけられるという立場で、SAOというゲームのヤバさが今まで以上に伝わってきました。アニメ1話でもあったゲームマスターによるチュートリアルシーンはアニメ以上に絶望感しか感じられなかったです。
アスナ視点で体感することで、改めてアインクラッドの魅力とデスゲームの絶望感が伝わってきたのでよかったです。
戦闘シーンが最高すぎる
劇場の大スクリーンで観るソードアートオンラインはまるで映画みたいでした。(映画なのだが?)
前の劇場版のオーディナル・スケールは現実世界の描写が多かったのでよりいっそうアインクラッドがすごくよく映りました。映画映えです。劇場版SAOというよりも劇場版アインクラッドといった方がいいくらいですね。
そんなアインクラッドでの戦闘シーン、雑魚敵と戦うだけでもまるで映画みたいなゲームみたいな映像作品となっており、文字通り手に汗を握っていました。
ただ、観る角度か劇場設備の問題かもしれないですが、キャラの動きの速さに映像が追いついていないような、fpsが足りてないような感じがしました。もっとぬるぬるしてほしかったという感想。
そして、大型の敵やボスと戦っていたりソードスキルを発動するときの音がすごくいい…。これは立川シネマシティの爆音上映で聴いたから臨場感が30倍くらいになってたのもあるかもしれませんがほんとうに映画みたいなゲームみたいな映画の音でした。濡れる。
戦闘シーンだけでも観る価値のある作品でしたね。
オリジナルキャラのミト
映画オリジナルキャラのミト(CV水瀬いのり)。本名は兎沢深澄(トザワマスミ)。
単純に女性ゲーマーキャラ(キリトのヒロイン候補)の1人かと思ってたらアスナのリアル友達枠で一緒にデスゲームに巻き込まれていて驚きました。
小説版のアスナは絶望+孤独な中でガイドブックを読み漁り使い捨てレイピアでひたすらレベル上げをするシーンまでたどり着いていた記憶がありますが、おそらく絵的によろしくないので案内役としてミトを配置したのだろうと思います。(あとは新キャラを出せという圧力があったかもしれない)
ただ、リア友だと死んでも死ななくてもアスナとキリトの関係性が変わってくるのでは?とヒヤヒヤしました。そこはちゃんと無理矢理アスナは俺の嫁ルートになるように調整されていましたが…。
1層のボス攻略時に友達と再会したにも関わらず攻略後になんの躊躇もなく男の方に行くことを告げる正ヒロインアスナ、精神がたくましすぎた…。
原作でもしっかり描かれてる1層で補足ではなく改変をするのには結構無理があったんや…。
ミトというキャラ自体に悪い印象はなく、SAOプレイヤーとして溶け込んでいた感じがありましたので、次層以降での登場は楽しみです。クラインさんみたくボス攻略のときにちょくちょく顔を合わせる仲になりそう。
さいごに
ストーリー自体は1層攻略までで終わったので、やっぱり劇場版アインクラッドとしてSAO世界を体感できたのがとてもよかったです。
プログレッシブ的には2層以降ががっつり改変されると思うので次回作がいい意味でも悪い意味でも楽しみです。
まだ観てないのにこの記事を読んでるひとも一度は劇場で観ておくべし。