天元突破グレンラガンやキルラキルを作った今石洋之 × 中島かずきによる劇場映画『プロメア』を観に行きました。
プロメアはまさにこの2人のコンビでないと作れないような作品になっておりました。
その中でもよかったと感じた点とそうでもなかったなと感じる点に分けて感想を書いていきます。
※この先は作品のネタバレを多いに含むため、これから映画を観ようというかたは読み進めないことを推奨します。映画を観ておくべきかどうかと聞かれれば、観ておいてもいいんじゃないかと回答します。
あらすじ(ネタバレ)
※すごくネタバレなので観てないひとは後ろに戻りましょう。
突然変異して炎を出せるようになった人類「バーニッシュ」は炎を出したい衝動が抑えられず、たびたび火事を起こしてしまう。
そんなバーニッシュの起こした火事を消すための消防士のようなものが主人公ガロ・ティモスの所属するバーニングレスキューである。
実はバーニッシュは体内に別世界の宇宙人が乗り込んだ状態のことでした。
さらに地球が火山活動で消滅するということで、クレイ・フォーサイトという偉い人が1万人しか収容できない宇宙船を作って逃げ出そうとしました。
ざっくりこんな話で合ってましたかね?
正直、ストーリーは制作側が正義と言わんばかりにとんでもな感じになっており、冒頭の人類がバーニッシュに変化するシーンはあまりの急展開に圧倒されました。
レビュー的な話
ここから感想的なことを書きます。
全体的には今石洋之 × 中島かずき作品のお約束を詰め込んで2時間でまとめた感じという印象でした。
好きな人は絶対に好きなやつですね。
だがしかし、グレンラガンやキルラキルは2クールで積み上げたストーリーを最終決戦の正義パンチで一気にひっくり返すのが気持ちよかったというのがありましたが、プロメアではさすがにストーリーまでのめり込める時間はなかった気がしました。
よかった点
戦闘シーンがすごく動く
戦闘シーンがかなりばりばりに動いていたので、アニメーションってすごいという気持ちになりました。
キルラキルでもよくやってた、物や機械が生き物のようなフィクションの動きをするのは見ると安心します。
お約束な展開
細かいことは有無を言わさない勢いのよさ。
この映画はそれでいいと思います。
気合いとか惑星パワーとかお約束ですよね。
関連作品の声優を起用
バーニングレスキューの生徒会四天王みたいなメンバーが声も同じひとでやってくれたのは親しみやすかったです。
あとマッドバーニッシュの取り巻きに檜山修之さん、小西克幸さんがいてくれるのも安心しました。
特別声優もよかった
自分が前知識を全く入れずに鑑賞するタイプの人間なので、エンディングで松山ケンイチさんや早乙女太一さんの文字を見るまでは全然気になりませんでした。むしろすごい演技でした。
堺雅人さんは言われてみると完全に堺雅人だったな…となりましたが、ドラマでもだいぶ特徴的な声を出しているのでやっぱり堺雅人になるんでしょうね。
澤野弘之の音楽が最高
澤野弘之さんの音楽がよかった。
とりあえずメインテーマっぽいのを挟んでおけば勝ち!みたいなの、まさしくそのとおりだったと思います。
悪かった点
グレンラガン的
戦闘の流れがグレンラガンとほとんど同じ展開でした。
もちろんよい点のほうが目立ちますが、ついついグレンラガンと比較してしまいがちになります。
戦闘と会話の温度差
戦闘シーンに力が入りすぎていて、途中の会話のシーンがすごく落ち着いてしまう印象をかかえました。
しかし戦闘シーンで多少の不満を吹き飛ばしてしまうのがこの作品のすごさでもありますが…。
仲間キャラの活躍の少なさ
せっかく頼りになりそうな生徒会四天王がいたので、もっと活躍シーンをみたかったです。
ただ、掘り下げのための会話シーンを足さなかったのは英断だったかもです。
エンディングのSuperfly
エンディングで急にSuperflyが流れるのは困惑しました。
Superflyが駄目だというよりは、澤野弘之の世界観がよすぎたのでさいごまで突き進んでほしかったです。
さいごに
入場特典を開いたら前日譚が観れるみたいで再びテンションが上がりました。
『ガロ編』ってことは何週かに分けて他のキャラの前日譚もあるやつだなこれ…。
ちなみに自分はエリス(姉)派になりました。